ここで、
一般質問の
やりとりを確認するため、
暫時休憩に入った。
休 憩 11時46分
再 開 13時49分
再開後、
委員長から
一般質問での
やりとりが確認できた、との発言があり、引き続き質疑に入った。その主な内容は次のとおり。
○
委員 一般質問での7月5日の
やりとりを確認できたとのことだが、斎場の
指定管理に深く関係し、全員が共有して議論したいため、
会議録メモを資料として配付してほしい。
ここで、資料の
配付準備のため、
暫時休憩に入った。
休 憩 13時52分
再 開 14時00分
再開後、
委員長の指示で資料を配付し、引き続き質疑に入った。その主な内容は次のとおり。
○
委員 一般質問の中で、市長は、7月5日に
葬祭事業協同組合を呼び、
従業員をなぜ解雇したのか、元に戻らないのかなどと雇用をきちんとしてほしいと言った経過があるが、部長はその認識はあったのか。
○
市民生活部長 7月5日の件は、今回の
指定管理とは別件と考えているが、斎場の
労使関係の中で職員が
解雇通知を受け、
通知書が出された日にちと一致していたことを確認した。市長がその日に
葬祭事業協同組合と会ったかは把握できなかったが、市長の心情として、現在働いている人が職を失うことを心配されたと思う。今回は、
指定管理者制度の導入に当たり、公募した結果、今働いている人が失職することになるため、市長としても新たに選定された
事業者に現在の職員の再雇用を要望していることは
一般質問で答弁しているとおりである。
○
委員 午前中の
指定管理者の説明からすると、
指定管理者の公募・非公募の決定には、市長の政治的な判断が伺える。
指定管理者の公募・非公募や
指定期間を
第三者機関に任せて決めない限り、市長の
裁量権で
いかようにもなるという疑義はなくならないと思う。市長から公募すると言われたときに
違和感は感じなかったのか。
○
市民生活部長 6月議会の説明の中で、
休場日の改善について、現在の
委託事業者の対応や反応を申し上げた。当然、そのときには
裁判関係が進んでいたが、労使の紛争であるため、市はあくまでも中立の立場であると思っていることから、あえて
委員の皆様には申し上げなかった。公募・非公募については、公募が原則であり、施設の
管理運営や事業へ、より民間の柔軟な発想を取り入れたいため、公募とした。そのことは妥当だと思っている。
○
委員 市長から公募をすると言われたときに
違和感を感じなかったのか。また、
最終決断を聞くときに市長に対しどのような助言をしたのか。
○
市民生活部長 公募にするかどうかは、
担当課と
庁内関係課で事前に積み上げを行い、最終的に市長に判断を仰ぎ、決定をもらったため、
違和感は感じなかった。
○
委員 6月の情報と今の情報では、
情報量の蓄積という意味では違う。
労働組合の問題があるなど、中立の立場であったとしても、議会には説明が必要であると思う。現在の対応は、予算分科会も含め、一つ一つ聞かなければ答えないのが現状であり、どこかの場面で改めてもらわなければならない。それが今の
厚生委員会にはないため、この件だけが公募なのはおかしいと思うし、市長が何かしているとしか思えない。きちんと
第三者機関で、公募・非公募や何年にするのかを担保しない限り、これをよしとできない。
○
委員 実際問題としてそのとおりだと思う。審査結果のうち、審査基準の3-①の施設管理を安定的に行う能力での人員体制等についてどのように考えるか。
○
健康課長 平安典礼からは、管理者1名、火葬・
霊柩車等5名、庶務・経理・パート3名の9人体制で行えると提案があり、この人数で十分行えると考えている。その他の
事業者は、10名あるいは11名の提案をしているが、現在10名で行っていることから、余り工夫がないということで9名が評価されていると考えられる。
○
委員 公募・非公募の問題は、きちんとした対応で市長が決めるのであればよいが、テルサが非公募、斎場が公募としたことは、どこに技術の差があるのか。今はどこにでもイベント会社があることから、
専門性という言葉が疑われる。結果論になるが、公募・非公募の問題を市長に具申し、今後何らかの体制を取っていかないと、いつまでもこの問題は出てくる。
指定管理者の問題については、部長会や市政経営会議で論議して、先に進めてみる必要があると思うがどうか。
○
子育て推進部長 指定管理者制度は直接の所管部ではないが、次期の
指定管理の指定に当たっては、公募・非公募について、
委員からの意見を踏まえた上で、事務局側で原案をつくる段階で十分考慮し、庁内の検討会議に図りたい。
○
福祉推進部長 公募・非公募の
考え方については、いろんな意見がある中で、事務局と打ち合わせをしながら今後に向けて検討したい。
○
市民生活部長 この場でこうするとは当然言えないが、非常に強い意見があったことから、今後のやり方を庁内で十分検討していく必要がある。
○
済生館事務局長 指定管理の公募・非公募の基準はあると理解しているが、
委員からの意見にある基準の曖昧さがあったり、いろんな問題があるのではないのかということをもう少し吟味しないとこの場でそうだとも言えない。機会があれば、自分なりの意見を述べていきたい。
○
委員 取り組む姿勢が非常に大事で、一致団結して経営会議などで言ってもらえればありがたい。非公募について、できるだけ早い時期に検討することをお願いし、提案に賛成したい。
○
委員 これまでも
指定管理者制度は慎重に進めるべきであると考えており、市の対応は比較的慎重に
指定管理者を選定してきていると思う。社会福祉法人などの公の性質がある団体や共同企業体で進めてきたが、今回の委託先が株式会社平安典礼1社に委託するということで、経理などはきちんと分けて運営すべきだと思うがどうか。また、どのように確認していくのか。
○
健康課長 受託先が決まったときに経理を分けて行うことを説明し、了解をもらっている。毎年のモニタリングや毎月の報告で確認し、指導していくことになる。
○
委員 倒産や撤退が起きないとは限らないと思う。斎場は市民が必ず利用しなければならない施設で、自治体として最も責任を持たなければならない施設であると思うが、株式会社1社に任せることで、
倒産や撤退が絶対にないと言えるのか。
○
健康課長 絶対にないとはなかなか言い切れないが、ここ3年間の平安典礼の財務諸表を提出してもらい、どのような経営をしているかを確認したが、順調な経営をしており
倒産は今のところないと思っている。毎年のモニタリングや毎月の報告の中で、斎場の
管理運営の状況確認とともに、平安典礼の経営も確認していかなければならないと考えている。
○
委員 株式会社の
倒産事例を見ると、リーマンショックの影響による投資の失敗で大手企業が
倒産したこともあり、斎場に平安典礼1社はそぐわないと感じている。大手葬祭業者ということで、例えばだが、平安典礼では嫌だと言う市民がいるようなことは考えなかったのか。
○
健康課長 公募する際に、あくまでも公の施設であることを念頭に置いて、公平な
運営管理を行い、特定の個人や団体に有利あるいは不利になる
管理運営は行わないことを前提に申請をもらっている。個人的に嫌いだという方はいるかもしれないが、業務上不公平があることは絶対にないと考えている。そのように平安典礼にも指導しており、今までどおり公平に扱ってもらうことになる。
○
委員 審査結果のうち、審査基準の3-②の財務状況の健全さに一番開きがあるが、現在受託しているところの財務状況に問題があるのか。
○
健康課長 具体的な財務状況は非公開情報のため申し上げられないが、4者を比べて相対的に財務状況がよいか、悪いかで評価が分かれたと思われる。
○
委員 審査結果を見てもどうしてこの点数がついたかわからない。株式会社1社という点やほかの自治体を見ても葬祭業者1社というのは見受けられない点について、今のままでは納得できないため反対したい。
○
委員 1社で火葬まで行えるという営業ツールとして使われる懸念があるが認めているのか。
○
健康課長 葬祭業務と火葬業務は別と考えており、火葬業務は
指定管理で行う業務であるため、葬祭業務との一連で行っているという表現は好ましくないと考えている。
○
委員 契約書にはペナルティも含めて明文化するのか。
○
健康課長 これから結ぶ基本協定に明記するが、守られない場合は、指定の取り消し等を含め指導していく。
○
委員 斎場等の公の施設は、市民が絶対に使わなければならない施設であり、先ほどの
倒産の
可能性も含めて、直営が原則であると思う。非公募だから悪いのではなく、最も大事なのは、市民にとって公の
サービスを安定的に提供できる体制かどうかが一番であり、どこの企業でも参入できることはそもそも賛成できない。先日の
一般質問で
丸子議員より現在の組合職員の
雇用継続について話があったが、山形市行政が
運営管理監督する施設において、雇用主が変わったため、職員が次々と解雇されるようなリストラを容易にすることや中央政府が言っているような雇用の流動化と称する解雇特区には極めて懸念を持っている。全国的に若者の安定的な雇用を継続することができないために、結婚もできない、子供もつくれないなどが問題となっている中で、行政が率先して行うのは非常に問題だと思っており、山形市行政初のワーキングプアや解雇をするべきではないと思う。今回の提案は、法制度にのっとった審査をしたことを認めながらも雇用の継続をお願いしたいため、議決をする際に現在斎場で働いている職員の継続雇用についての附帯決議をお願いしたい。先日の
一般質問で市長から継続雇用を要望・要請していると答弁があったが、担当部としてどのような対応をするのか。
○
市民生活部長 新しい
事業者を選定した時点で、
担当課長から現在の
従業員の雇用をお願いしたいと伝えている。部長としても改めてお願いしていきたい。
○
委員 全庁的に雇用の安定継続をお願いしていくことが確認できた。法的には何ら担保できない性質のものと理解しながらも、できる限りの実現に向けて努力していただきたい。なお、雇用の継続について最大限努力することの附帯決議を
委員の皆様に諮っていただくよう取り計らいをお願いしたい。
○
委員 現在の委託先が本来は点数が高いと思っていたところが、人員体制など逆に点数が低かった。審査結果のうち、審査基準の2-④の火葬件数増加への対応について、基本的に火葬件数を多くすればよいという問題ではないが、現在の委託先が30点となったのはなぜか。
○
健康課長 平安典礼からは待合室や駐車場をいろいろと工夫し、14体の火葬が可能であるとの提案があり、そのほかの3者は10体や11体の提案であったため、このような差がついたと思う。
○
委員 基本的に市民の方が火葬するに当たり、できるだけ早く行えることと、適正な時間帯に行えることが大切だと思う。回数を多くすればよいという問題ではなく、市民がその時間にきちんと火葬ができ、告別式等が行える設定をしなければならないことも考えて、現在の炉の体制で十分なのか。段階を踏まえ、結果的に平安典礼になったと見ており、現在の
従業員の継続雇用は押しつけることはできないがその姿勢だけは見せていただきたい。
○
健康課長 14体を火葬することは、時間を延長せず、現在の9時半から16時までの中で可能だということで提案をもらっている。
従業員の雇用は、
葬祭事業協同組合からも話があり、平安典礼への引き継ぎを考えると、これまでの
従業員が行うことがスムーズな移行へつながるのではないのかと話をしている。今後も話をしていきたい。
○
委員 大きい体の方への対応も含め14体としているのか。
○
健康課長 1つある大型炉を含め、全部使用して14体が可能とであるとしている。
○
委員 根本的に炉の長寿命化ではなく、斎場そのものを建てかえることについて、
一般質問等では明確な答えが出されていない。10年程度かかるのは既にわかっているため、早く進めていただきたい。
○
委員 応募した4者のうち2者が全く実務の経験がなく、実績がない平安典礼がトップを取っている。斎場の
特殊性を考えるとある程度実績があり、なれている職員がいないとできないと思うが、現在の
従業員の継続雇用をある程度前提として選定したのか。
○
健康課長 現在の
従業員を継続雇用することは前提としておらず、別であると考え選定してもらっている。平安典礼については、通常の接遇関係はきちんとしていると思っており、火葬炉の扱いについては、火葬炉メーカーである新潟の富士建設工業も直接指導してくれるため、必ずしも専門的な方だけしか行えないものではないと考えている。
○
委員 全然実績がない
事業者のポイントが高いところは腑に落ちない。調査や
プレゼンテーションをした結果で決め、実際行ってみないとわからないが、市では聞き取りで確証を得て選定したのか。
○
健康課長 火葬炉メーカーからの引き継ぎへの協力をいただけるものであり、今後もきちんとできると考えている。
○
委員 態度保留としたい。
○
委員 今回初めて
指定管理者を決める項目の審査結果を見たが、ここまでするのによほどの資料が必要と思うが、審査は実名でするのか、匿名でするのか。人員体制が少ないところが高評価を得ており、
指定管理者制度の目指す、いかに人件費を少なくするかという方向へどんどん進んでいかないのか危惧する。働いている人たちの雇用を守らなければよい斎場運営はできないと思うため、
雇用継続について附帯決議をしたい。
ここで、意見調整のため、休憩に入った。
休 憩 15時00分
再 開 15時19分
再開後、引き続き質疑を行った。その主な内容は次のとおり。
○
委員 公募・非公募の基準を明確にするため、経営会議等で議論してほしい。また、審査結果は、今回だけでなく、今後も
委員会資料として提示してほしい。
○
市民生活部長 担当する部長にそのような意見があったことを報告したい。
大要以上の後、議第97号について採決した結果、賛成多数で可決すべきものと決定した。なお、附帯決議については、意見の一致が見られないため、行わないことにした。
8 請願
(1)
継続請願第7号
特例水準解消(年金2.5%削減)の中止を求めることについて
○
委員 11月11日に勉強会を開催し、毎年1兆円の給付増となっていることや消費者物価指数に採用する品目は588品目であることがわかった。それらを勘案し、また、政府で進めている内容のため、不採択としたい。
○
委員 不採択とすべきである。
○
委員 願意妥当であり、採択すべきである。
○
委員 9月と同じ理由で、採択すべきである。
○
委員 既に実施されているため、不採択とすべきである。
大要以上の後、
継続請願第7号については、採決した結果、賛成少数で不採択とすべきものと決定した。
(2)請願第9号
児童福祉による
保育実施の安定と
保育環境の保障を求めることについて
○
委員 子育ての仕組みが変わろうとしており、保育の質と定員、雇用と子供の安定した保育が必要であり、不安がないように保育の場を提供する必要がある。また、どこか特定の保育園についての内容でもないため、願意妥当であり、採択すべきである。
○
委員 願意妥当であり、採択すべきである。
大要以上の後、請願第9号については、願意妥当と認め、
全員異議なく採択すべきものと決定した。なお、意見書原案の作成については正副
委員長に一任し、12月11日の議会改革検討
委員会主催の全議員報告会終了後に
委員会を開催の上、案文について協議することとした。
9
報告事項
(1)山形市
保育計画の見直しについて
こども保育課長から、別紙資料に基づき報告があった。
○
委員 保育需要の予測値を40.8%に引き上げ、
保育計画を見直そうとしていることを評価したい。この中で、特定保育の利用の目標値を上げているが、本市では国の想定を超えた運用をしており、過剰な詰め込みが懸念されるため、減らしていくべきではないのか。
○こども保育課長 特定保育は、週に2、3日の利用ニーズに合わせた制度となっているが、本市では週5日までとして運用している。多様なニーズがあるため、このままの運用としたい。...